あなたは結婚式に出席するとき、どんな服で参加しますか?
洋装が増えてきている現代では、ドレスアップをする人が多いと思います。
私は友達の結婚式は洋装を着ていますが、親族の結婚式では着物を着て出席したことがあります。
着物を着ると身が引き締まった気がするため、私は好きな装いです。
しかし、着物を着ようかなと思っても、周りの人に嫌がられるかな、浮かないかなと考えて着物を着ることを諦めてしまう人もいますよね。
せっかく着物を着る機会があるのに、嫌がられるかもと思って着ない選択をするのはもったいない気がします。
では、着物を着て出席するとき、嫌がられることがないようにするために気をつけることはどんなことがあるのでしょうか?
今回は、マナーなど気をつけるべき点についてご紹介します!
結婚式に着物で出席すると嫌がられる?マナーを4つご紹介
結婚式に出席する時に着物を着ていこうと思っています。嫌がられることはあるのでしょうか?
大人になると成人式以外で着物を着る機会があまりないですよね。
洋装がスタンダードになっている世の中では、着物を着て結婚式に出席すると、珍しいので驚かれることもあると思います。
なかなか着る機会のない着物。着るタイミングがあるなら着たいけれど、嫌がられるかもと不安になってしまいますよね。
着物を着て結婚式に出席することはなんの問題もありません。むしろ格式高いものなので結婚式に相応しい格好です。
着物をきちんと着こなすことで「結婚式の格が上がった」「結婚式の雰囲気がより華やかになった」など喜ばれることもあります。
しかし、マナーを覚えておかないと嫌がられる場合もあるでしょう。
幸せな気持ちになることができる結婚式。周りの人に嫌がられることのないよう、着物を着用する際のマナーを4つご紹介します。
おめでたい席にふさわしい柄を選ぶ
着物を見に行くと、たくさんの柄があって迷ってしまいますよね。
私も成人式のときレンタルの着物を見に行き、たくさん目移りししまいました。
あれもいいな、これもいいなと考えてしまって、なかなか着物を決めることができなかった思い出があります。
せっかくなら自分の気に入った色や柄の着物が着たい!と思う人もいるかもしれません。
しかし、結婚式は自分が主役ではありません。出席する結婚式の着物選びでは、柄にもこだわるようにしましょう。
お祝いの場にふさわしい柄として有名なのが、鶴や鳳凰、亀、松竹梅、夫婦円満を象徴するおしどりなどの柄になります。
これらの柄が入っている着物を選ぶようにしましょう!
マイナスイメージのある柄の着物は着ない
反対に着てはいけない着物の柄はあるのでしょうか?
散ることをイメージさせる「桜」、丸ごと花が落ちる「椿」、散ることをこぼれる表現する「梅」などは縁起が悪い柄とされています。
そういう意味があることを知っている人は、着物を見て嫌な気持ちになってしまうかもしれません。
ただ、縁起が悪いとされている柄が単体ではなく、いくつかの柄が一緒に描かれている着物であれば着ても問題ないと考える人もいます。
他の柄がある着物だとしても、縁起が悪いとされている柄がメイン描かれているものは避ける、花が散っているデザインは避けましょう。
離れるイメージがありそうなデザインは、着ないようにすることがベストです。
着物を選ぶときに迷ってしまった時、参考にしてみてくださいね!
親族として出席するときに着る着物の種類
親族として出席する場合、色留袖や黒留袖、未婚女性の場合は振袖を選ぶようにしましょう。
新郎新婦の母親が着用することでよく知られているのは黒留袖だと思います。
母親だけでなく、新郎新婦の姉妹や近しい親戚女性が黒留袖でも問題ありません。
しかし、母親よりも控えめなデザインの着物を着るようにを心がけるようにしましょう。
色留袖は未婚既婚問わずに着用することができますが、特に未婚の人におすすめです。
20代の未婚女性なら、華やかな振袖を着用するのもいいですね!
友人や同僚なら訪問着を着る
訪問着なら、年齢や未婚・既婚に関係なく、すべての女性が着られるオールマイティな着物です。
訪問着は色柄ともにバリエーションが豊富にあるため、年齢に合った装いを選びやすいと思います。
訪問着よりも控えめな色無地でも問題ないでしょう。
色無地には地紋があるタイプとないタイプがあります。
礼装用の色無地は地紋があるタイプを選ぶようにしましょう。結婚式で着用するなら三つ紋をおすすめします!
結婚式に着物で出席するときの色のポイントを3つご紹介
結婚式で着物を着る時の色は控えめにすれば問題ないですよね?
結婚式の着物は色選びも大きなポイントになります。
成人式のようなはっきりとした色はやめた方がいいけれど、淡い色であればなんでもいいのではないかと思う人もいますよね。
しかし、安易に家にある着物を選んだり、素敵だからと自分の好みだけで着物を選んでしまうと失礼に当たることもあります。
結婚式での着物の色選びのポイントを3つご紹介します。
花嫁の衣装と被らない色にする
洋装の場合、白は花嫁の色になるので白のドレスを避けますよね。
着物も花嫁の衣裳と被らないように白は避けるようにしましょう。
また、打掛など花嫁衣装によく使われる赤やオレンジ、金の着物も避けたほうがいいでしょう。
結婚式に参列する人の服の色は、花嫁の衣裳よりも控えめにするのが重要なマナーです。
事前に花嫁の衣装の色を聞くことができればその色を避ければいいですが、なかなかできないですよね。
万が一色が被ってしまうことのないよう、慎重に着物の色選びをしましょう。
黒留袖と紛らわしい黒系統は避ける
白が花嫁の色と思われるのと同じように、黒の着物は親族の色というイメージがありませんか?
最近は黒を基調とした訪問着や振袖も多くありますよね。結婚式以外であれば黒の着物を着ても問題ないと思います。
しかし、黒の着物というと結婚式ではどうしても黒留袖のイメージが強いため親族に間違われてしまうかもしれません。
黒色の着物は、親族が着ている黒留袖に見えるので紛らわしくなってしまうこともあります。
友人や同僚として出席する場合は、黒色や紺色などの黒に見えやすい色の着物は控えたほうが無難です。
結婚式の季節を意識した色を着る
着物は季節感を楽しむことができる装いです。着物の色で季節を表現することができます。
春なら、お花をイメージしたピンクや黄色。夏なら、新緑の緑や涼しそうな青。
秋なら、紅葉をイメージした深みのある赤や茶色。冬なら、冬の空をイメージした澄んだ青やグレー。
無理に季節感を出す必要はありませんが、少し意識するとイメージアップになりますよ!
また、色だけでなく柄にも季節感があります。
着物の場合、実際の季節より1ヶ月ほど先取りして、花が咲く直前まで着るのがマナーになります。
例えば、満開の桜柄の着物。この着物を着られるのは、実際には桜がつぼみをつけ始める頃までになります。
イメージしている季節とは少し違うと思いますので、注意するようにしましょう。
結婚式で着物を着て出席する時の髪型のポイント
結婚式に着物で出席した時、それに合わせる髪型はどうすればいいの!?
結婚式に出席するとき、髪型に悩んだことはありませんか?
私は結婚式に出席するときは、美容室を予約して髪型をセットしてもらっています。でもどんな髪型がいいか毎回迷ってしまいます。
洋装でも悩む髪型。着物だとより悩んでしまいますよね。
今回は、結婚式に着物で出席したときにふさわしい髪型マナーやポイント、髪飾りについてもご紹介します!
着物で結婚式に出席したときはまとめ髪に
着物で結婚式に出席したときは、うなじを見せるようなまとめ髪にするのが基本です。
洋装ではよく見かけるロングヘアのハーフアップも、和装ではマナー違反となります。
肩にかかる髪はしっかりとまとめて、おじぎや食事をした時に髪の毛が落ちてこないよう、清潔感のある髪型を心がけるといいですね!
ショートヘアやボブヘアでうまくまとまらない長さの方は、毛流れを整える、ピンでとめてすっきりさせると清潔感のある髪型にすることができます。
成人式で振袖を着たときは、髪を大きく盛ってみるなど華やかな印象の髪型にした人も多いと思います。
しかし、結婚式の主役は花嫁です。着物の色と同じように、花嫁よりも目立つような派手な髪型もマナー違反となります。
髪型も上品なスタイルを意識するようにしましょう。
新郎新婦の親族として出席するならなおさら、ゲストをもてなす側として出席しますので、より落ち着いた髪型を心がけるようにします。
着物のときの髪飾りはシンプルに
髪飾りの種類も気を付けたいポイントです。
成人式でつけるような大きいもの、派手なもの、揺れるようなものはつけないようにします。
また、生花や造花などの大きな花飾りは花嫁がつけることが多い髪飾りですのでやめましょう。
生花や、パール以外であっても白い髪飾りは花嫁が身に着ける可能性が高いため、避けるようにしてください。
着物や髪型と同じように、髪飾りも花嫁より控えめにするのがマナーです。
基本的に着物を着るときにはアクセサリーはつけません。
そのため、髪飾りはコーディネートのアクセントをつけることができるおすすめアイテムです。
シンプルな髪型に合うような、上品で落ち着いた小さめの髪飾りを使うのがいいと思います。
せっかくの着物なのですから、組み紐を使った髪飾りやべっ甲のかんざしなど、和を感じる髪飾りもおすすめ。
訪問着や帯の色・柄に合った髪飾りを使えば、よりおしゃれになると思いますよ!
おすすめのヘアスタイルをご紹介!
<編み込みシニヨン>
華やかさとかわいらしさが特徴である編み込みシニヨン。
この髪型はロングヘアやミディアムヘアの女性におすすめです!
<ロープ編み>
和装の定番といえば、ロープ編みですよね!
スッキリした大人っぽい印象と、ふんわりかわいらしい印象になります。
ロング・ミディアム・ショートと、どんな髪の長さでも楽しむことができるヘアスタイルです。
<ネイプシニヨン>
大人っぽさを演出したいなら、ネイプシニヨンがおすすめ。
スッキリとしたヘアスタイルに、かんざしをアクセントにすることができるので、上品な印象になります。
古典柄やシンプルな柄の着物にぴったりな髪型です。
まとめ
- 結婚式に着物を着て出席ときは、おめでたい席に合う柄を選ぶことで嫌がられることがない
- 親族なら黒留袖、色留袖や振袖を、友人や同僚なら訪問着や色無地を着るとよい
- 着物の色は、花嫁の衣装と被らない色にし、親族と間違われないように、黒系統も避けるという配慮をする
- 着物を着て結婚式に出席した時は、まとめ髪にして上品なスタイルを意識する
- 着物や髪型と同じように髪飾りも花嫁より控えめにする
結婚式で着物を着て出席しても嫌がられることのないよう、マナーやポイントについてご紹介しました!
新郎新婦が気にしていなくても、着物やマナーに詳しい方には常識がないと思われてしまう可能性もあります。
マナー違反と思われることは極力避けるようにしましょう。
マナーを守ることで、周りの人に嫌がられることなく結婚式に出席することができると思います。
また、自分一人で勝手に決めてしまわずに、周りの人に相談し、意見を聞くことも大切です。
今回ご紹介したマナーやポイントを意識して、誰もが幸せになれる結婚式になるようにしましょう!
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