卒業式に着物で出席したら浮く?浮いてしまう原因とポイントを解説!

お役立ち情報

可愛い我が子の晴れ舞台である卒業式。

大事な子どものセレモニーに「華を添えたい」と思うお母さん方は多いでしょう。

そんな時に悩むのが、お母さんの衣装ですよね?

最近は、フォーマルな洋装が手に入りやすくなりました。

でも、デザインが似たり寄ったりで、どれも同じに見えてしまいますよね。

他のお母さん方と差を付けたいと思ったら、着物はどうでしょうか!

でも、卒業式に着物なんて着て行ったら、浮くんじゃないかしら・・・

実は、卒業式着物姿が浮く原因は、着物の種類を理解していないことと、着物に合わせる小物に気を配れていないことなんです!

その原因を知って、気をつけるポイントを押さえれば、素敵な着物姿で卒業式に出席できます♪

大事な式典で浮くことがないように、それぞれの原因を解説します!

卒業式に着物を着るとナゼ浮くの?

卒業式で着物が浮く原因はふたつあります。

  • 着物の種類を理解できていないこと
  • 着物に合わせる小物に気を配れていないこと

着物は和装の正装なので、式典卒業式で着用することは正しいですが、着物のマナーを理解していないと悪目立ちして浮くことがあります。

わたしが中学生の時の卒業式で、着物を着て出席していた幼馴染のお母さんがいました。

その方は趣味で着付けをしていることもあり、目立ちすぎず上品な雰囲気で、子供心に「素敵だなあ」と目に留まった記憶があります。

注意する点は、主役であるお子さんより目立たないこと、そして、式典だからと言って格式が高すぎる着物を選ばないことです。

また、場に合った着物を選んでも小物に洋装の小物が混じっていると、これも浮く原因になります。

このふたつのポイントについて、詳しく解説していきます!

着物の種類を理解していない

洋装でも和装でも、礼服にはその場に合わせた種類があります。

  • 正礼装(フォーマル)…冠婚葬祭の正式な装い。結婚式では親族、主賓が着用する。
  • 準礼服(セミフォーマル)…改まった装い。パーティーやお茶会など幅広く着用できる。
  • 略礼服(インフォーマル)…平服。普段着よりおしゃれをした装い。お受験などで着用。

和服には、出向く場に合った格式の衣装を選ぶというのがマナーです。

卒業式は式典ですが、一番格式が高い正礼装である留袖や振袖を着ていくのは、かなりの場違いにあたります。

卒業式にふさわしい着物の種類はこちらです♪

  • 色無地(いろむじ)…準礼装。柄がなく控えめな印象。柄が無いので小物で着回しが出来て便利。
  • 江戸小紋(えどこもん)…略礼装。礼装向きの柄を選ぶと色無地と同格に。ひとつ紋を入れると準礼服にも。
  • 訪問着…準礼装。華やかさがある装い。主役より目立たないように柄を選ぶと良い。
  • 付け下げ…訪問着の略式の着物。訪問着より柄が少ない。ひとつ紋を入れたら準礼服になる。

紋とは、もともと家紋の事をいいます。着物の背中や胸元、袖に入れる事で格式が変わります。

レンタルでは、「通紋」と呼ばれる、誰でも使える紋があしらわれています。

どの着物を選んでも言える事は、一歩控えめで上品な着物を選ぶ事です。

結婚式では暗黙の了解として、参列者の女性は白いドレスを控えるというマナーがありますよね。

それと似ていますが、あくまで主役はお子さんであり、卒業生のお子さんたちより目立たない色や柄を選ぶのがマナーとなりますので注意してくださいね。

そして着物は、季節や出向く場によって、色と柄そして素材を選びます。

着物の色や柄については、後ほど解説していきます♪

着物に合わせる小物に気を配れていない

着物の小物は、合わせる着物の種類や色だけでなく、季節や格式に合ったものを選ぶのがポイントになります。

着物は洋装と違い、着付けに必要な道具や小物が多くあります。

私も自分の成人式で、早朝着付けに行く際に大量の荷物があって「着物って大変だなあ」と、着物を着る重みを感じました。

気を配るべき小物とそのポイントをまとめました。

  • 帯…礼装用の袋帯の二重太鼓結びが一般的。織の袋帯は華やか。染めの袋帯だと格式ばらない印象に。
  • 半襟…一般的には白。派手な色柄の半襟は避ける。フォーマル用の半襟を選ぶ。
  • カバン…洋装でもOKだがカジュアル感が出ないようにする。
  • 羽織…フォーマルな装いで羽織は基本使用しない。ひとつ紋のついた色無地の羽織であれば式典でも着て行けるが、どうしても寒いのであればショールを使うのが無難。
  • 草履と足袋…必ずフォーマル用のものを選ぶ。足袋は必ず白足袋を着用する。

卒業式の主役は子どもたちです。小物を選ぶ時も、目立ち過ぎず派手にならないように、色や柄を選べば卒業式で浮く事なく着物を着る事ができますよ♪

卒業式にふさわしい着物の色と柄は?

卒業式は、別れと旅立ちの場であり、そして学校や友達へ感謝の意を表現する場でもあるので、控えめな色合いの着物がおすすめです。

卒業式にふさわしい着物の色

濃紺、グレー、ブルーグレー、水色、薄いピンク、クリーム色、薄い黄緑色など

着物は季節感を大事にする装いなので、春を先取りした色は好印象ですよ。

また、色と一緒に気をつけたいのが「柄」です。

卒業式におすすめの着物の柄
  • 季節を意識した花柄…桜、椿(つばき)、牡丹(ぼたん)、藤の花など
  • おめでたい古典柄…亀甲柄(きっこうがら)、七宝(しっぽう)、扇、貝合わせなど
  • 色無地(いろむじ)の着物…黒以外の一色染めのこと

卒業式の3月から先の季節を意識して季節の花々の桜や牡丹、椿、藤の花などの柄が入っている着物を選ぶと粋に着物が決まります。

桜を選ぶ場合は、桜のみだとピンポイント過ぎて柄の幅がでず、無粋だと思われてしまいます。

また、桜以外にも卒業式はおめでたい場なので、おめでたい古典柄の亀甲柄や七宝、扇、貝合わせなども柄としてふさわしいです。

色無地の着物であれば、無地で柄が入っていない着物なので色さえ押さえていれば浮く事はないでしょう。

訪問着や付け下げの着物は、柄が入った着物なので、柄の種類や柄の数に少し注意してください。

着物の地の色が控えめであっても、柄が派手であったり、柄の面積が多かったりすると着物全体が派手に見えてしまいますよ。

着物に合わせる帯ですが、金糸が多すぎると目立ちすぎてしまうので、白や銀色が主に使われている淡い色の帯が相性が良いですね。

帯の刺繍も豪華すぎると派手になってしまうので、気をつけましょう!

着物が古典柄なら帯の柄も古典柄というように、着物と帯で柄を揃えてあげると全体に統一感が出て、落ち着いた印象でまとまるのでおすすめです♪

卒業式に着物で出席するときの髪型

卒業式に着て行く着物や小物が揃ったら、あと気をつけるべきは「髪型」です。

髪型も着物選びから言うように、卒業式の主役はお子さんなので、派手にならず、上品で控えめに仕上げる事を意識しましょう!

せっかく着物が決まっていても、髪型が和装に合っていなかったら台無しです。

和装の髪型は、美容院でセットしてもらう方も多いと思いますが、意外と自分で出来るアレンジセットもあります。

私自身、実は三つ編みや編み込みが苦手でしたが、学生の時花火大会に浴衣を着て行きたい!と思って、2~3日前から編み込みの練習をしたのを覚えています(笑)

卒業式の朝に、美容院に行く手間を省いてバタバタしないように、セルフセットも挑戦してみてはいかがでしょうか!

ショートに似合う着物の髪型

ショートの場合にはアレンジが少ないのでブローが大切です♪襟足をタイトにまとめるとすっきりと見せる事ができます!

ショートの方の髪型のポイントを紹介していきます!

  • トップから後頭部にかけて丸みが出るようにブローする
  • うなじをすっきりさせるために襟足をタイトにまとめる
  • サイドは後ろに髪が流れるように耳にかけてもOK
  • 少し華やかさを出したい時はサイドの片方は耳にかけて、もう片方は毛先を少し外ハネにして髪を巻いてみる
  • 特別感を出したい時はサイドを編み込みにして耳の下に隠すように留めて、顔周りをすっきりさせる

ショートの方は、巻く手間がないのでスタイリング次第で、着物に似合う髪型が完成します。

誰かと被らないように、と考えるのではなく、ご自身が一番なりたい髪型や似合う髪型を、ぜひ挑戦してみてください!

ミディアムに似合う着物の髪型

メディアムの場合は顔の周りはすっきりと、後ろは低い位置でまとめると落ち着いた雰囲気になります♪

そんなミディアムの方が気をつけるポイントです!

  • サイドの顔周りはボリュームが出ないようにすっきりまとめる
  • 後頭部に丸みを作るために、まとめる前にスタイリング剤をつけて、しっかり巻いておくと編み込みや、くるりんぱをするときにまとまりやすくなる
  • 後れ毛が気になるときは、無理にまとめようとせずに、後れ毛を少ない毛束にして、少し巻いて動きを作る(やりすぎは厳禁)
  • 丸みを出すときは、高すぎると派手な印象になってしまうので、高さを出さないように低い位置で丸みが出るようにする。

ミディアムの方は、ショートよりも長さも毛量もあるので、アレンジの幅が広がります。

このポイントを押さえておけば、後ろ髪でくるりんぱを何個も作ってまとめても、編み込みを作ってお団子でまとめても、すっきりした上品で落ち着いた印象になります。

サイドを編み込みにして後ろ髪と一緒にして、ギブソンタックのようにまとめた毛束を中に隠すようにまとめれば、着物向きの髪型になります。

ロングに似合う着物の髪型

ロングの方は、髪の長さも毛量もあるので、いかにコンパクトに巻いてまとめつつ、上品で凛とした印象にするかが決め手になります。

洋装でよくする、下に長く髪を垂らすような髪型は似合いません。

ロングの方は自分でセットするより、美容院でお願いする方が多いかと思いますので、着物に似合う髪型を紹介します。

  • 夜会巻き 
  • シニヨン 
  • ギブソンタック

夜会巻きとは、後ろから髪の束を下から上にねじり上げるのが特徴的な髪型です。ねじり上げた髪の束をコームなどを差し込んで留めます。

シニヨンとは、簡単に言うとお団子です。最近流行りのシニヨンは、ゆるっとルーズにまとめるのが特徴です。襟足にお団子を作ると優しい印象になります。

ギブソンタックは毛先から髪をくるくるまいて、毛先を髪の中に入れ込んでまとめる髪型で、手が込んでいるように見えるのでおしゃれ度が上がります。

ご自身でアレンジする場合はミディアムと同じで、まとめる前にスタイリング剤をつけて、しっかり髪を巻いてからセットしてください。

そうすると髪が良い感じに絡まってまとまってくれます。

ロングはアレンジの幅があって派手になりやすいので、控えめになるように気をつけてくださいね!

まとめ

  • 卒業式で着物が浮く原因は、着物の種類が理解出来ていないことと、着物に合わせる小物に気を配れていないこと
  • 卒業式にふさわしい着物の種類は、色無地、江戸小紋、訪問着、付け下げがある
  • 着物に合わせる小物は、帯、半襟、カバン、羽織、草履と足袋に気を配ること
  • 卒業式にふさわしい着物の色は、控えめな濃紺、グレー、ブルーグレー、水色などがおすすめで、春を感じさせる薄いピンクやクリーム色、薄い黄緑色も好印象になる
  • 柄が入っていない色無地は、色を気をつければOK。柄が入った訪問着や付け下げは、柄の種類や数に気をつけないと会場で浮く原因になるのて注意する
  • 着物の柄は、桜のみは避けて、牡丹や藤の花など、四季折々の花があしらわれているものを選ぶとよい季節の花以外にも、おめでたい古典柄も卒業式の席にぴったり
  • 着物に合わせる髪型はどの長さにおいても、派手にならず、上品で控えめに仕上げるのがベスト

卒業式の主役はお子さんですよね!それを決して忘れなければ着物で卒業式に出席する事は、全く問題ありませんし、浮く事もありません。

日本の伝統的な正装ですから、華やかに品よく、でも控えめに、お子さんの晴れ舞台の卒業式に華を添えてください。

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